りん酸(P)の役割
・Pの役割
P((りん酸)は実肥料と呼ばれ、花や実が育つ生殖成長気に多く必要となる。初期〜後期まで必要だが、特に後期の花や実の生育期に必要とされる。
●Pの過剰症、欠乏症(別記の表参照)
●Pの成分の内訳
・可溶性りん酸…水や酸に溶けてから吸収される成分
・く溶性りん酸…酸に溶けてから吸収される成分
(根の周りには「根酸」があり、この酸に溶けてから吸収される)
・水溶性りん酸…水に溶けてから吸収される成分
※実際にはクエン酸2%水溶液を 根酸と仮定して、それに溶ける成分を「く溶性」と呼んでいる
P((りん酸)は実肥料と呼ばれ、花や実が育つ生殖成長気に多く必要となる。初期〜後期まで必要だが、特に後期の花や実の生育期に必要とされる。
●Pの過剰症、欠乏症(別記の表参照)
●Pの成分の内訳
・可溶性りん酸…水や酸に溶けてから吸収される成分
・く溶性りん酸…酸に溶けてから吸収される成分
(根の周りには「根酸」があり、この酸に溶けてから吸収される)
・水溶性りん酸…水に溶けてから吸収される成分
※実際にはクエン酸2%水溶液を 根酸と仮定して、それに溶ける成分を「く溶性」と呼んでいる
肥料栄養の欠乏過剰
要素
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欠乏症
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過剰症
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N
窒素 |
生育が鈍化し、矮小化する
葉は黄化し、タンパク質合成能力が低下する
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徒長し、花芽分化が遅れる
葉は濃緑化し、軟弱化する
根やけ(塩類障害)を引き起こす
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P
りん酸 |
着花数、開化結実が減少する
下葉から上葉へ症状が現れる
葉柄が紫色化(アントシアン色素の生成)
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過剰症は比較的少ない
亜鉛、鉄、マグネシウム欠乏を誘発
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K
カリ |
古葉からより欠乏症が現れる
葉脈が紫色化
葉がねじれたり、シワになる事がある
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苦土、カルシウムの吸収を抑制し、
苦土、カルシウム欠乏を誘発する
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Ca
カルシウム |
生長点から欠乏症を発生する
生長点の壊死、しりぐされ、心くされを誘発
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過剰症は比較的少ない
加里、苦土、リン酸の吸収を抑制する
結果的にpHが高くなると、マンガン、鉄、ホウ素の欠乏症を助長する
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Mg
苦土 |
葉脈間が黄化するが、黄化部は壊死しにくい
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カリ、カルシウムの吸収を抑制する
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Mn
マンガン |
上位葉から現れる
葉縁や葉脈間が黄化し、葉縁が下向きに湾曲
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下位葉の葉脈間に褐色斑点
根の褐変が現れる事がある
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B
ほう素 |
根の伸長が抑制され、細根の生育減少
生長点や葉縁部の枯死
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下位葉の葉縁が黄化し、褐変、枯死する
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Si
ケイ酸 |
稲の倒伏が増えたり、病害虫に対する抵抗力が弱くなる
稔実障害や生育が阻害される
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けい酸そのものによる過剰害は無い
pH高い資材は、作物の好適pHを外れないようにする事が必要
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